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ロクロが壊れたら

ろくろがとうとう壊れました。。。

中古で仕入れて早10年ほど。
でも今壊れたら急ぎの作業真っ只中なので、明日からめっちゃ困る~!!!
と、大慌てでどこかに次の台がないか探すことに・・・

で、そういう時は、いつもの、困ったときの友達頼み!
幸いにも、北海道で陶芸をやってる人なら知らない人はいない
という陶芸材料屋のを経営している同級生がいて
本やネットに書いてないことで困ったことがあったら
毎回ここに緊急HELP CALL!!!
今回もすっかりお世話になりました。

部品のゴムが伸びてすべりだしたらもう終わり、と言われた機種だったので
すっかり諦めモードでいたので
次に買う機種について相談のつもりで電話したところ・・・
なんと!実は裏技で自分で直せる機種であることが判明!☆
翌日、めでたく無事に復活しました~!

●シンポ 電動ろくろ RK-2XA 

この型番のろくろを使用中の方!朗報ですよ~♪
というわけで、すみません、今回は以下完全に同業者向けの内容です。。。

 

<修理方法>
①軽度のすべり(=ろくろの回転が遅くなって、力をかけると遅くなる)
が感じられる程度の場合は、ろくろをひっくり返して
裏側で回転している黒いゴムベルトにハンドクリームを塗ってみます。
私は内外両方塗ってみました。

これで、全く改善しない場合は・・・次。

②中軽度のすべり
下の画像にある、ターンテーブルの下の4つのネジを緩ませて
ターンテーブル自体を手前に引きます。
引くと下のベルトがピンっと張ってゴムの緩みがなくなります。
この時、あんまりネジを回して緩ませるとウラの部品がとれるので、気をつけて。

これでも改善しない場合・・最後。

③重度のすべり(=土ころしが全くできない状態)
これはもうベルトが擦り減って使い物にならない状態です。
ゴムベルトを買い替え、取り換えます。
そして、このゴムベルトですが
大きなホームセンターなら普通に取り扱っているベルトなんです!
なので、いちいちメーカーに取り寄せ注文しなくても大丈夫。
それが、「Vベルト」の 「型式 M40」 です。
これを自転車のチェーンを交換する要領で取り替えます。
これがカンタン!あっという間に取り換え完了!

私は③でようやく完全復活しました。

以上です。

ついでに、今回何年振り?かに綺麗に洗ってあげました。
明日からまたヨロシク~♪

ろくろの故障でお困りで検索ヒットしてココに来られた方も
これでお役に立てれば幸いです☆

 

その奥にあるもの

瀬戸市美術館で開催中の長江惣吉さんの展示を見に行ってきました。

昔からお名前と存在は風の噂程度に伺っていましたが、前にNHKで曜変天目の特集していた時に、初めて本当はこういう人なんだって知りました。

それからずっと長江さんの展示ないのかなーって思ってて、願ってて、、
その間に、なんかテレビ番組の本物がどうこうっていうゴタゴタに絡んじゃって、、、
長江さん、絶対良い人なのに、今時のネット社会に揉まれてほしくないって勝手に心配したりして、、、

という流れがあり、なんとなく複雑な心境でもあったのですが
やっと見に行く時間ができて行ってきました。

 

で、感想。
めちゃ良かったです。
軽い表現になりますけど、ほんとに。
最近、伝統工芸で心動かされるってもう随分長いことなかった(まともに見に行ってもないからもある?)ので、ひとつひとつ歩みを進める度にドキドキしたりして、もっと見たい!って思える内容でした。
今まで(もうずっと昔に)、いろんな博物館や美術館に所蔵されている天目を見に行きましたが、それはそれで素晴らしいと思ったし、それぞれに良かった。
と同じように、何かと比べる気がしない良さでした。

 

私は、、なんか、、、なんでもそうですけど、本当に良いって感じるものには面倒なアレコレ説明って要らないなっていつも思うんですよね。
確かに人に何かを伝えるためには言葉って必要だけど、感じること全てを言葉にはできないし、人それぞれだし、結局自分で良いか悪いかそれ以外なのか、感じるしかないなって・・久々にそんな風に思える作品展でした。
ま、そもそも私なんかが良し悪し言える立場ではないんですけど。。

 

陶芸って奥が深い。。。
ってところから自分が恥ずかしくなって正直逃げたくなりました。
そこに突き進んでいく人、ってすごい。

墨の香り

たまに書道もどきっぽい仕事もやります。

高級和食器や一点物の作品、引き出物などを木箱に入れることがありますが
通常、その木箱のフタに品名と作者サインを書くようになっています。
中には色とりどりの絵を書いたり、今時はとても自由な感じのものもあります。

で、今回のは頼まれ仕事ですが、今日はその箱書きの練習中。

墨の香りと共に、昔、修業に行っていた窯元の奥さんが綺麗な文字で箱書きしていたのを思い出します。
木箱に書く前には、墨が滲まないように、筆の滑りがよくなるように、蝋をこすりつけて下地を整えることも、そこで教えてもらいました。
仕事の一環というのではなく、たまたま居合わせて雑談をしながらお話ししていただけでしたが、そういう話って結構後々大事だったりします。ありがたいです。

懐かしいな。

私の場合、文字を書くというより、筆を使うという作業が楽しいのかも。

久しぶりに自分の作品にも木箱用意してみようかな。

窯出し山椒

なんとか無事に窯出し連投。
今回は焼成中に次の窯の準備を×4。
さすがに寝不足も加味して3回目辺りから朦朧としてくる。
終わったら一回ちゃんと寝て梱包&発送までもうひと踏ん張り。

もう無理!を超えてやり遂げると
よっしゃー終わったー!の快感の方の記憶が残っちゃって
辛いと思ったことを忘れて次も同じこと繰り返してる。
我ながらイイ記憶力~♪、と感心する。。

きっと、ちりめん山椒の中の山椒みたいなもんで
ぴりっとするのが中に入ってると美味しさ倍増という感じ・・
じゃあないな。
ちょっと違うけど、たぶん大きくはズレてないような感じ。

やや脱線傾向

次の企画展に向けて今頃この作業・・
は、多分今更やっても間に合わないパターンその1に匹敵。。
でも、やり出すと止まらない。

タタラ用の石膏型作りで、これは仕上げ段階。
ひたすら削って磨いて測ってまた削るの繰り返し。
でも楽しいー。
指の感覚が疲れて麻痺しなければ、毎日この作業でもいい位好きかも。

我に返って時計を見て、冷や汗タラー
早く断念しないと色々間に合わなくなるよ~!
って頭のどっかから聞こえてたけど
結局、午後から夜中までやってしまった。

自己統制力皆無。。。
明日からまた猛ダッシュします。

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