コロナが蔓延する直前ぐらいから、
本物の金継ぎを教わりに通っていました。
当初は”なんちゃって金継ぎ”から卒業して、
ちょっと本物の漆使ったりして、
出来上がりを見られても恥ずかしくない程度にできたらいいな~
という割と軽い気持ちから始まったのですが・・・
いざ、紹介してもらって行ってみたら、
さらッと一回目、序章にあたる説明の話を聞いただけで、
めちゃめちゃ奥深い!💦
先生は女性で年齢的に言うと大先輩の大先生です。
多分お孫さんから見たら優しくて可愛らしいおばあちゃん♡
のようなイメージですが、
技術に関しては超一流で、なれないけどなりたいと憧れるような先生です。
それに加えて、通ってる皆さん素人(表向き?)なのに、
全然素人じゃないレベルで、
中には10年?15年?以上通っているベテランの方もいて、
(多分1人でもできるけど通っている)
なのにまだまだ先生に教わりたい!っていう謙虚で熱心な姿勢。
そして何より、器を大事に使いたい気持ちが伝わってくる・・・
は~素敵!☆
ということで、なんだか教室の雰囲気も好きになって、
お出掛け気分で月1を楽しみに通っていました。
月1っていうのは、漆が乾くまで時間がかかるので、
いっぱい行きたくても急ぎで月初と月末2回がギリなんです。
が、コロナの影響は大きくて、長いと数か月お休み、
再開されても参加可能人数が最小限で予約が埋まる、
私の仕事の都合で行けない月もあり、
なかなか進まなかったんですよね。。。
そして工程が”なんちゃて金継ぎ”と比べたら思っていた以上にありました。
そろそろ次は金粉蒔く段階かなぁ?⤴
なんてワクワクしていたら、
まだ全工程の半分にも到達していなかったり。
最後の3、4回(教室)は毎回
「え!?まだ??(工程が)あるんですか⁉(天を仰ぐ)笑」
を毎回繰り返してました。
で、やっと初めて完成したのがコチラ。約2年越し・・・😅
インスタでも紹介していますが、鳥と花7寸と灰粉引きの小皿の2点です。
[instagram url=https://www.instagram.com/p/CZQC7J4BNYa/ width=480 hidecaption=true]
もう一枚写っている灰粉引きの小皿も、私の作品です。
修業時代の初期の作品。
こちらは破片がなかったので、芯の部分に古葉書を使って継いでいます。
昔の人の知恵や技術ってすごいですよね。
陶芸もそうですが、
工芸品の技術はどの分野でもつくづく驚かされることが多いです。
金継ぎでは、金銀や真鍮、プラチナ以外にも表面を螺鈿(らでん:貝殻)や、
卵の殻を使った装飾方法などもありましたよ👀
そして、さっきのお皿は元々は↓こんな感じで割れてました。
というか、B品を割りました。
この「鳥と花」は今でこそ定番になっていますが、
制作当初は輪花のお皿のキレが続出で、
8-9割ぐらいボツ(B品もしくは廃品)になることがしょっちゅうでした。
50枚制作して10枚とれたらラッキー★って考えられないですよね😅
多分今まで3、400枚は余裕でボツになっています。
今これを一から同じことやれって言われたらもう頑張れないです(笑)
そんな楽しみな金継ぎ教室でしたが、教室の都合と先生の体調もあり、
実は年末で一旦閉講になっちゃたんです😢
私はまだ作業途中の作品もあり、もっと知りたい!
と思うことが中途半端に残っているので、
先生の回復と準備、教室の再開をゆっくりと待っているところです。
いつか誰かに頼まれても、快く金継ぎができるようになりたいです。